発表内容

@checkela : 「組込みAndroid本の執筆環境」（資料）

これから書籍を執筆される事があるかもしれませんので、書籍の執筆についてお話させていただこうかと思います。

• 自己紹介「黄色トゲトゲ」
  「組み込みAndroidエクスパートテクニック」著者
• 執筆の流れについて
• 執筆の環境
  
  • 基本現行はPlainText
  • Emacs+Google日本語入力+DropBox
• メリット
  
  • OSに依存しない環境
  • カスタマイズの柔軟性
  • バックアップ／同期が完璧
  • うっかり上書きしても救出可能(過去１ヶ月分保存してくれている)
  • 編集者さんとのデータ共有も楽々
  • タグ入力が楽
    タグ（記号）を文の先頭に入れて区別している。 出版社別にタグの違いはあるが、基本同じ。 　　　そこで出版社別にメジャーモードを定義して、テキストの先頭におまじない。 　　　h1等の統一した入力で、出版社別のタグを覚える事無く操作可能
• 図は、指示を出して後で清書してもらっている。出版社によっては手書きでも良いという所もある。 　　効率アップのために、当初はiPadを使っていたが・・・・ 　　ソフトウェアキーボードの日本語入力が・・・・。 　　ソフトのVerUpに伴うバグ混入 　　最終的には、LibreOfficeDrawで作画
• • GoogleDocsを利用。編集したものにコメントを入れてもらうのは、PDFはGoogleDocsくらい。GoogleDocsだとこういった共同編集が無償でできる。
  • コメントのハイライト、入力、共有化が楽
  • レビューにあわせてタグ付け
  • 生現行は可読性が悪い。レビュワーさんに心苦しかったので、GoogleDocsで整形して見せていた
• 校正／ゲラ
  書き起こしてもらったものに、修正を入れている。修正方法は２通り 　- 紙に書き込み - PDFに書き込み 　→　今回は、修正箇所の指定はPDFに書き込んでいった。 　　
•    ー輸送時間 　　
•    ーコピーを残す 　　
•          →  iPad+Upadを使ってやっている。 　　
•         →  校正指示は基本的に手書き 　　
•         → 長文の入れ替えのみテキスト入力
• 最近は、Markdownで書いています。Blogもmarkdown使っています。 　
•    - 出版社別のタグから解放される 
•            → 出版社別のタグはコンバータを作る 　　
•            → HTMLへの変換が楽 　　
•                 つまり、文章が読みやすくなる 　　
•                 誤字脱字、変な日本語が見つけやすい。
•                図表の不足も一目瞭然。 　　
•              その後の流用制も変わってくる。 　　
•              割とおすすめ。
• 本プレゼント
• Q&A
  Q: どんなきっかけて書いたのか
  A: Twitterで雑誌連載する人いないかというのに手を上げた
  Q: モチベーションがなくなったときはどうしてますか？
  A: 喫茶店に出かけるとかそのくらい。
  Q:ソースコード。べったり貼ると見難いのは？ 　 A: いくつかの規約がある。タブは使わない。インデント、改行は本による。一行のものが変なところで切られるのは指示を出す。 Q: TeXでは？ A: 自分では嫌がられそうなので。内容と見出しはやるが、レイアウトやフォントや色はおまかせ。数式などではメリットありそうだが、レイアウトでは使っていない。ページ数やレイアウトの都合ということもあり作業量を増やさないように。中身を。

@cooseezzz : 「galaxy nexus with オレオレブート」（資料）

• 自己紹介
• 背景
  前回、GNがばらまかれていて、複数代ゲットした強者も。
  普通の人は、純正ファーム
  　 人によっては、実験用ファーム
  　 場合によっては、JCRom
  これを毎回入れ替えるのは大変。そんな悩みもオレオレブートなら簡単。
• 推奨環境
• オレオレブートのコンセプト
  
  • ブートセレクタを実現（ただし疑似)
    GRUB的なもの、複数システムをSDに入れておいて、ブート時にマウント元を選択 boot.imgだけ書き換える事で、擬似的にセレクタっぽくする
  • 書き換え時間短縮／フラッシュ摩耗を抑制
  • ファームがrootedかどうかは不問
• 通常ブートの概略
  boot.imgが純正ROMをマウントする
• オレオレブートの概略
  boot.imgを書き換えることで、マウントポイントをSDカードに切り替える
• Androidが起動するまでのおさらい
  
  1. ブートローダ起動
  2. カーネル起動。パラメータに従って/をマウント
  3. initプロセス起動。init.rcに従って下回りをマウント
• 開発ボードとスマートフォンの違い
  
  • 開発ボード
    ・/の指定方法：カーネルパラメータで指定 ・init.rcの書き換え自由
  • スマートフォン
    boot.imgに含まれるinitrdがベースになる 　　　　　init.rcを書き換えても再起動するとなくなってしまう
• boot.img, recovery.imgの構成
  
• boot.img, recovery.imgの展開方法
  
  • split_bootimg.plを使う
    
• boot.imgの再構成
  
  • mkbootfs,mkbootimgを使用
• boot.imgの書き込み方法-ブートローダー上から実行する方法
  
  • fastbootコマンドを利用
    
• boot.imgの書き込み方法-カスタムリカバリ上からインストールする方法
  
  • OTAパッケージのインストール。ただしOTAパッケージ化が必要
    
  • OTAパッケージの作り方
    ・update-binary
    ・updater-script
    ・boot.img
    　　　　を適切なフォルダにいれてzip化しているだけ。
• マウントポイントの準備
  
  • ルート以外のマウントポイントを用意する(/system,/data, /cache)
  • ループバックファイル形式で作成
    取り扱いが楽。
    fastboot用イメージも導入しやすい
    
  • フォーマットは、ext4
• Factory Image
  ・Galaxy NexusはFactory Imageが提供されている
  ・キャリアで提供されていない最新バージョンが使える
  ・fastbootコマンド用のイメージ形式になっている
  
• Factory Imageをオレオレブートで使う
  
  • system.img, recover.imgをsimg2imgで伸張すればOK
  • cache.img パッケージは入っていないのでからのループバックファイルを作成。空なので、/cacheのように用意してもOK
  • boot.imgのinit.tuna.rcを変更
• カスタムファームをオレオレブートで使う
  　　カスタムファームはzipファイルで配布される事が多い。
  　　オレオレで使う時には、各種ループバックイメージと改変boot.imgを作成する。
  　　普通のやり方でカスタムファームをインストールすると、システム上のものが上書きされてしまうので、ループバックイメージにインストールしたい。
  そこで、updater-scriptを修正する
  カスタムリカバリ起動後に、adb shellをつかって手動でループバックマウントを行った後、install zip from sdcardで修正したzipファイルを選択すればよい。
• その他
  BootManager Proというアプリが存在している。
  　　ただしrootとってないと使えない
  切り替え先でもGoogleアプリが必要らしい（ライセンス認証の関係)
  OTAパッケージしかインストールできない
  
• 今後の課題
  　　・ループバックマウントの代わりにシンボリックリンクも試したが起動せず。アクセス権の問題がある？
  　　・ループバックイメージのジャーナリングは切った方が良いかも。
  　　・GN在庫は既になさげ。
  
• Q&A
• 　 Q: なぜ壊れたのか 
• 　 A: 動画再生中になぜか画面が乱れて、bootloaderまでしか行かなくなった。書き込みのコマンドも受け付けてもらえず、一か八かでbootloaderを入れ替えたら完全にお亡くなりに。 　
• 　Q：速度的にはどうでしたか？ 　
• 　A: それほど遅くはなかった

@AkiraTsukamoto : 「Linaroの技術的プロジェクト概要及び起動イメージ作成方法」（資料公開なし）

• LinuxConのためのレビュー会です。勉強会参加者のみです。ごめんなさい。
• 気になる方は、LinuxCon（有償ですが） へご参加ください。

@kmt_t : 「詳細DEXファイルフォーマット」（資料）

• 自己紹介
• Dalvik 仮想３部作 の Part3となります。みんなが読めるようになってわいわい話せるように。
• Dexファイルとは
  仮想マシンの実行ファイル
  WindowsでいうところのPEファイルに相当し、Javaのclassファイルとは形式が違う。
  仮想マシン同様にシンプルで簡単です。
• docs/dex-format.html
• dexdumpを知っていますか？
  Android SDKに含まれていて、いろいろな情報が抜き出せる。
  • -f ファイルサマリー
  • -h ヘッダ詳細表示
  • -d コードの逆アセンブル
• ファイルは、以下の領域に分割
  • ヘッダ
  • type_ids
  • field_ids
  • class_defs
  • link_data
  • string_ids
  • proto_ids
  • data
• ヘッダ領域
  
  • magic
    dex¥n035¥0
  • checksum
    alder32によるチェックサム
  • signature
    SHA-1によるハッシュ値
  • file_size
    ファイルサイズ
  • header_size
    ヘッダサイズ。固定長
  • endian_tag
    0x12345678。ファイルのエンディアン識別用
  • link_size
    link_data領域のバイト数
  その他、各領域がどのくらいのサイズなのか等の情報がこの後続いている。
• string_ids領域
  定数文字列プールを格納する領域
  string_data_off unint , data領域の定数文字列へのオフセット
  オフセットが指すdata領域には、以下の情報がある
  utf16_size MUTF-8文字列をUTF-16に戻したときの文字列長
  data MUTF-8形式の文字列データ
  
• 特殊なデータ形式 - LEB128 LEB128 DWORF3でも使われているデータ形式。可変長整数データ形式。 　　　値の小さな整数はデータ長が短くなる。可変長なのでdata領域のみに存在する。
• 特殊なデータ形式 - MUTF-8
  UTF-16の１文字を1〜3byteにエンコードした形式。Javaバイトコードでも使われている。
  UTF-16からの変換が簡単なんだけど、配布時のサイズには影響がないのでがんばりすぎ？
  
• type_ids領域
  Dexファイルで参照されている型のテーブル。ただし、使われている型の情報なだけで、dexの中にその型が定義されているかとは別。 descriptor_idx 型名を表すTypeDiscriptor文字列のID TypeDiscriptorは以下のフォーマット文字列 V,Z,B,S,C,I,J,F,D プリミティブ型 Lfully/qualified/Name; クラスfuly.qualified.name クラス
• proto_ids領域
  Dexファイルでsな暗唱されているメソッド型のテーブル
  　　　実際の方のデータは、データ領域に入っている。
  
• class_ids領域
  クラスのフィールド情報を格納する領域
• method_ids領域
  クラスのメソッド領域